パリ · 絵画
アンリ・マティス「少女と花瓶(通称ピンクの裸婦)」
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
この作品は、マティス自身は「少女と花瓶」と呼んでいましたが、パトロンであったアルベルトが「ピンクの裸婦」と呼んだことから、二つの名前を持つことになりました。画家本人がつけた名前の方が、本来の題名に近いと言えるかもしれません。 この絵は、マティスがニースに滞在していた時期の典型的な特徴をよく示しています。人物、花瓶、ベッドなど複数のモチーフが一つの画面に登場しますが、互いにうまく調和するよう配置されているため、雑然とした印象を与えません。女性を描く際も、指や足の指を一本一本細かく描き込むのではなく、全体の形を簡潔な線で表現しており、そのおかげで絵がむしろ自然で心地よく感じられます。 ニース時代のマティスの絵は総じて見る人の心を安らがせるような雰囲気で構成されており、この作品もそうした特徴をよく映し出しています。
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