パリ · 絵画
セザンヌ《青い花瓶の花》
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
この作品には興味深いエピソードがある。ポール・ギヨームはセザンヌの《花と果実》という絵を購入し、後に彼の妻であったドメニカが、この《青い花瓶の花》を手に入れた。こうして二つの絵はそれぞれオランジュリーに収められることになったが、1992年、同館の学芸員ミシェル・オーグが、実はこの二作が元は一枚の絵であったことを突き止めた。
実際、《青い花瓶の花》の左側に見えるもう一つの花瓶は、《花と果実》に描かれているまさにその花瓶である。二作はもともと未完成のまま残された一枚の大きな絵だったが、サイズが大きく未完成であったために売れにくく、ある画商が絵を二つに切り分けて別々に売ったのではないかと推測されている。巡り巡って二枚がオランジュリーで再会することになったわけで、もし両方が同時に展示されていればまたとない機会であり、片方しかない場合はもう一方を写真で合わせて鑑賞してみるのもよいだろう。
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