ノートルダム大聖堂 · 18/21

パリ · 建築

光の後光をまとう荊冠の聖遺物箱

ノートルダム大聖堂 · パリ, フランス

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ここに、荊冠の聖遺物箱があります。私たちが思い浮かべる荊冠の姿とはまるで異なり、一点の芸術作品のように新たに解釈された作品です。その象徴的な重要性にふさわしく、この聖遺物箱は、大聖堂のいちばん奥、巡礼者のように最後まで歩いてきた人だけが出会えるよう、あえて隠されているかのようです。聖遺物へと近づいていく体験そのものを大切にし、聖遺物箱を手がけた職人たちは、聖遺物を訪ねる道のりそのものが、誰にとっても感動的な巡礼の道となるよう設計しました。だから訪れる人は、まず圧倒的な大きさの光の後光と向き合うことになります。この聖遺物箱のデザインの核心は、まさにこのまばゆい後光です。イエスの受難を象徴する荊冠、十字架の釘、十字架の木片。この三つの聖遺物を、巨大な後光が包み込む形になっています。

この後光は、400個近い繊細なガラス片でできています。丸いガラスのブロックのような形で、よく見るとその中に十字架の形が刻まれています。もうひとつ不思議なのは、ガラス片をはめ込んだ枠の穴の大きさが、下から上へ行くほど少しずつ大きくなっていることです。そのため、光が大地から天へ向かって花開くように、だんだんと明るく広がっていくような、神秘的で霊的な感覚に包まれます。ぜひご自分の目で確かめてみてください。聖遺物箱の構造そのものにも、数百もの先のとがった棘の形の装飾が付けられていて、荊冠の象徴性をひと目で感じ取れます。

聖遺物箱の中の荊冠は、普段は見ることができません。ただし、信者のために、毎月第1金曜日に聖遺物箱から取り出して崇敬する時間が設けられる予定だそうです。

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写真は ウィキメディア・コモンズ より(Public domain)。

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