パリ · 絵画
パリで出会えるモネの作品、3つの美術館
ジヴェルニー · パリ, フランス
芸術の都パリには、数多くの美術館があります。その中から、モネの作品が見られる場所として、オルセー美術館、オランジュリー美術館、マルモッタン美術館の3館をご紹介します。
まずオルセー美術館は、19世紀から20世紀へと続く美術史上の重要な時代の作品を最も多く所蔵し、印象派を代表する作品が数多くあることから、「印象派の美術館」とも呼ばれています。ここでは、モネの《サン・ラザール駅》、《ルーアン大聖堂》、《睡蓮》の連作、《草上の昼食》などを見ることができます。《日傘の女》には2つのタイプの作品があるので、見分けてご覧ください。ワシントンの美術館にある《日傘をさす女と息子》は、最初の妻カミーユと息子ジャンを描いた作品です。一方、オルセーにある2点は、2番目の妻アリスの娘シュザンヌを描いたものです。息子が描かれている絵と、いない絵がありますので、見比べてみてはいかがでしょう。
次はオランジュリー美術館です。ここはモネの《睡蓮》の連作のためにつくられた場所で、以前はテュイルリー公園でオレンジの木の温室として使われていた建物でしたが、モネの作品を収めるために美術館へと生まれ変わりました。その後、印象派や後期印象派の作家の作品が展示され、見どころの多い美術館として親しまれています。1階はモネの作品が中心で、《睡蓮》の大連作8点は圧巻です。そのほかの展示室は、ピカソ、ルノワール、セザンヌ、マティス、モディリアーニなど、著名な作家の作品で構成されています。
パリ16区にあるマルモッタン・モネ美術館では、クロード・モネの数多くの作品と、フランス初の女性画家ともいわれるモリゾの作品をお見逃しなく。ナポレオン時代様式のこの建物は、もともとヴァルミー公爵が、パリ西部のブローニュの森で狩りを楽しみ、休息するための別荘として建てたものです。美術品収集家のジュール・マルモッタンがこの別荘を購入し、息子のポール・マルモッタンが遺産として受け継ぎました。マルモッタン父子はルネサンス文化やナポレオン時代の家具、彫刻、芸術作品を収集し、1932年にポール・マルモッタンが邸宅と収蔵品を寄贈したことで、美術館が誕生しました。1934年から邸宅と美術コレクションが一般公開されています。1957年に、印象派の画家たちの主治医だったベリオ医師の子孫が、ドガ、マネ、シスレー、ピサロ、ルノワールらの作品を寄贈したことで所蔵品が増えはじめ、1966年にモネの次男ミシェル・モネがジヴェルニーのアトリエをはじめ65点を寄贈したことで、世界で最もモネの作品を所蔵するモネ美術館としての地位を確立しました。
《印象、日の出》や《アルジャントゥイユの散歩》、《イギリス国会議事堂》などの代表作はもちろん、連作の《睡蓮》や《ルーアン大聖堂》の数多くの習作も鑑賞できます。この3つの美術館をまだ訪れたことがないなら、ぜひ足を運んでみてください。




