パリ · 宮殿・各室
礼拝室
ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス
この部屋はもともと礼拝堂として設けられた空間です。奥に扉の開いた小さな空間には十字架が置かれ、その背後の壁には聖母マリアの被昇天を描いた絵が掲げられています。天井と壁面を取り囲む麦の穂とぶどうの房の装飾は、最後の晩餐を思い起こさせます。ミサが終わると扉を閉じ、ふだんは控室のように使えるよう設計されている点が特徴です。
部屋の一角には、ルイ15世の王妃マリー・レクザンスカの肖像画が掛けられています。当時の王妃たちはたいてい、重厚な冠と豪華なドレスをまとい、威厳をもって描かれることを望みましたが、彼女は画家に「王妃としてではなく、一人のふつうの女性として描いてほしい」と特別に頼んだと伝えられています。そうして完成した肖像画が、今まさにここに掲げられている作品です。
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