パリ · 建築
サント・シャペルはなぜシテ島にあるのか
サント・シャペル · パリ, フランス
サント・シャペルが建つのは、セーヌ川に浮かぶシテ島です。パリの中心にある島で、紀元前1世紀ごろにこの島に定住した部族の名が「パリシイ」だったことから、都市の名前がパリになったと言われています。パリの発祥の地であるこの島は、早くから重要な地区となり、6世紀からフランス国王が暮らした「シテ宮殿」も、まさにこの場所にありました。
13世紀ごろ、ルイ9世はシテ宮殿の前庭に、私的な礼拝堂を建てることを望みました。王がなぜそのような礼拝堂を望んだのかは、ツアーを進めるうちに少しずつ分かってきます。それ以前にも、宮殿内には公的な礼拝堂であるサン・ミッシェル礼拝堂がありました。その名残は、入場の列の左側の壁にある記念プレートで確認できます。サン・ミッシェル礼拝堂は、パリの近代化の過程で道路が拡張されたために姿を消し、今ではこのプレートだけがその痕跡を伝えています。プレートには地図のような図が刻まれていますが、これは私たちが今立っている場所を描いたものです。
現在の地図と重ねると、ぴったり一致します。赤い部分がサント・シャペル、青い部分がセーヌ川です。サント・シャペルが建物に囲まれているのがお分かりでしょうか。かつては、これらの建物がすべてシテ宮殿だったのでしょう。現在は宮殿の全体は残っておらず、残った部分にはパリ裁判所や警視庁などの司法・行政機関が入っています。入口で厳重な保安検査が行われるのも、そのためです。
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