ロダン美術館 · 22/65

パリ · 彫刻

神の手か、彫刻家の手か — 未展示作『神の手』

ロダン美術館 · パリ, フランス

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この彫刻はロダンが作った『創造』、あるいは『神の手』と呼ばれる作品だ。四角い大理石の塊から手が一つ突き出て粘土をこねている姿で、その粘土の中には男女の姿がある。この二人はアダムとイブを象徴しており、彼らを形作った手であることから『神の手』という名が付いている。

だがこの手には、もう一つの象徴が隠されている。彫刻家の手だ。彫刻家が粘土の塊を手でこねて新たな彫刻を生み出すことと、神が土から人間を形作った創造の行為は本質的に同じだという考えから、ロダンはこの作品を作った。そのため元々この作品の名前は『神の手』ではなく『創造』だった。

この作品を作るにあたり、ロダンは『カレーの市民』の一人であるピエール・ド・ヴィッサンの右手の彫刻を流用し、女性を彫る際にはミケランジェロの作品の一つを参考にした。フィレンツェのメディチ家の墓所にある、ジュリアーノの墓を飾る彫刻の一つ『夜明け』である。二つの彫刻のポーズが似通っていることが確認できるが、このようにロダンは古代やルネサンスの巨匠たちの作品から絶えずインスピレーションを得て、自らの制作に昇華させていた。

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写真は ウィキメディア・コモンズ より。撮影:Shadowgate(CC BY 2.0)。

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