パリ · 彫刻
体だけで頭がない、ロダンの彫刻の組み立て方
ロダン美術館 · パリ, フランス
今ご覧になっているこの彫刻は、『カレーの市民』の一人であるピエール・ド・ヴィッサンを作るためにロダンが研究用に制作した習作である。生き生きとした表現を実現するため、ロダンはまずヌードの体を作り、そのあとで服を着せるという順番で作業していた。そのためこの習作には服がなく、体だけが残っている。
よく見ると頭と手も欠けているが、これはロダン独特の制作方法に関係している。彼は彫刻の各パーツを別々に作ってから一つに組み合わせる手法を好んで用いた。体をまず完成させたあと、いくつもバリエーションの頭と手を作り、一つひとつ組み合わせてみながら、一番しっくりくる組み合わせを探し出していたのだ。こうして完成したピエール・ド・ヴィッサンの最終版は、実際の『カレーの市民』の群像で確認することができる。
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