パリ · 訪問のヒント
フランスの公演チケット購入ガイド
パリ · パリ, フランス
フランスでは、演劇、オペラ、ミュージカル、コンテンポラリーダンス、コンサートまで、幅広いジャンルの公演が上演されています。予約の方法から価格帯、座席の選び方、割引まで、ひとつずつ見ていきましょう。役立つサイトは、アプリのメニュー>スクリプト下部の「もっと知る」にリンクをまとめてあります。
最もよく使われるオンラインのプラットフォームは、FNAC SpectaclesとTicketmaster Franceです。さまざまな公演のチケットをまとめて確認・購入できます。劇場の公式サイトを利用する方法もあります。パレ・ガルニエやシャトレ座といった有名な劇場も、自社サイトでチケットを販売しています。筆者は、チケット販売サイトと劇場の公式サイトを見比べて、いちばん納得できる価格で購入するようにしています。劇場の窓口でも購入できます。筆者は観たい公演は事前に確保しておく派なので、当日券を買ったことはありませんが、友人たちを見ていると、とてもよい席を安く買えるという幸運に恵まれることもあるようです。
チケットの価格帯は、公演の種類や劇場によって異なります。平均的には、コンサート、演劇、ミュージカルが10〜100ユーロ、オペラが10〜200ユーロほどと幅があります。客席の位置によって6〜10のカテゴリーに分かれ、高い席ほど舞台がよく見えます。
筆者はパレ・ガルニエで、いちばん安い25ユーロの席からオペラ『ドン・パスクワーレ』を観たことがあります。3階サイドのロージュ、いわゆるボックス席で、小さなボックスの中でも1列目か2列目かによって値段が違い、筆者は最後列でした。舞台の半分以上がまったく見えず、どんな姿勢をとっても舞台が見えない造りでした。フランスでは、こうした視界不良席も売られています。極端な視界不良席を体験してみると、ごく安い価格で販売するのは、お互いにとってよい戦略なのかもしれないと思えるほど、意外にも満足のいく体験でした。完売公演の席をひとつ確保できたこと、舞台は全部見えなくても雰囲気を感じられ、音楽はたっぷり楽しめたことで、十分に幸せでした。この経験をきっかけに、オペラ作品を探し続けるようにもなりました。
こうした視界不良席はフランス語で「Visibilité réduite」といい、さらに舞台がまったく見えない「Sans Visibilité」の席を売る劇場もあります。舞台は見えなくても音楽に集中したい人には、よい選択肢になりえます。それでも迷うときは、チケット購入時の視界プレビューを活用しましょう。大きな劇場の公演の多くは、その席から見える舞台の画像を事前に確認できるようになっています。ミュージカル『レ・ミゼラブル』のいちばん安い12ユーロの席から実際に見た景色と、チケット購入時に確認できた視界の例が、その一例です。
割引もお見逃しなく。学生割引、ユース割引、グループ割引などがあります。特にユース割引は、海外からの旅行者でも若者であれば問題なく受けられます。たとえばコメディ・フランセーズでは、毎週月曜日の公演に限り、28歳未満の若者に無料チケットが提供されることもあります。また、初日前の公演であるアヴァン・プルミエール(Avant-première)は、チケットがとても安く売られます。オペラ・バスティーユのアヴァン・プルミエールは28歳以下の若者限定で、価格は一律10ユーロ前後です。指が速く運もよければ、220ユーロの席を10ユーロで手に入れられる素晴らしい制度ですが、競争は熾烈です。筆者もチケット発売時に待機して成功したのは、たった一度だけです。
割引制度はそのときどきで変わります。よりよい情報を見つけたら、またお知らせします。

