パリ · 街歩き
ポン・デ・ザール――芸術の橋
パリ · パリ, フランス
ルーヴル美術館に入る前に、目の前にかかる橋の名前をご紹介しましょう。ポン・デ・ザールです。ポンヌフで学んだとおり、「ポン(pont)」は橋。「デ(des)」は英語の of と同じ「〜の」という意味です。「ザール」は音がつながって(リエゾンして)そう聞こえるだけで、単語そのものは「アール(arts)」、つまり芸術のこと。ポン・デ・ザールは「芸術の橋」というわけです。
そう呼ばれるのは、橋の一方の端にフランスの文芸・科学・美術などを研究するフランス学士院があり、反対側にはナポレオンの時代に「芸術の宮殿」と呼ばれていたルーヴルの方形の中庭(クール・カレ)があるから。二つの芸術の空間を結ぶ橋であることから、「芸術の橋」と呼ばれるようになりました。
もともとここは「愛の橋」としても有名でした。欄干にたくさんの「愛の南京錠」がかけられていたからです。南京錠に名前を書いて鍵は投げ捨てる、あの習慣がここにもありました。ところが、あまりに多くの南京錠がかけられたため、欄干の一部が重さに耐えきれず崩れてしまいます。安全上の理由からすべての南京錠が撤去され、再びかけられないよう、欄干は厚い透明のプラスチックパネルでふさがれています。それでも、あふれる愛を南京錠に閉じ込めたい恋人たちの気持ちは止められないようで、街灯のあちこちにこっそり南京錠がかけられています。
ここからは、ポンヌフと、その真ん中に舳先のように少し突き出たヴェール・ギャラン公園まで、一望のもとに見渡せます。
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