パリ · 街歩き
エッフェル塔 ― ツアーの締めくくり
パリ · パリ, フランス
エッフェル塔は、パリといえばまず思い浮かぶ場所です。フランス革命100周年を記念した1889年の万国博覧会に合わせて建てられ、当時の博覧会ポスターの中心にも描かれました。
エッフェル塔は、博覧会の初週だけで約6万人が訪れる人気スポットとなり、6か月間で約200万人が来場、博覧会期間中だけで現在の価値で約2,300万ユーロを稼ぎ出しました。最近の調査によると、ローマのコロッセオの価値が約910億ユーロであるのに対し、エッフェル塔の価値はなんと4,350億ユーロにのぼるといいます。ガイドは、エッフェル塔をパリ随一のランドマーク、いや世界一のランドマークだと考えています。都市を代表する建築物を思い浮かべてみましょう。アテネのパルテノン神殿、バルセロナのサグラダ・ファミリア、ブダペストの王宮と国会議事堂。いずれも王や神の権力と栄光を示すための建築物です。それに対してエッフェル塔は、政府が公開の手続きを経てデザインを決め、市民の手で建てられた建築物であるという点で、いっそう輝きを放ちます。
今や現在のパリを支える、21世紀の世界的ランドマークですが、建設の過程では数多くの反対に遭いました。エッフェル塔ができる前のパリは、オスマン男爵のパリ改造によって整備されたばかりの街でした。完成したばかりの美しい街に、突如300メートルの鉄塔を建てるというので、芸術家や市民は景観を損なうと反対し、新聞で報じられるほどでした。それでもエッフェルへの信頼とイギリスへの対抗心から、エッフェル塔は誕生します。約2年2か月で、当時の技術で建てられる最高の高さである300メートルの塔が完成し、いまも経済的付加価値が最も高い建物であり続けています。エッフェル塔をまねた建築物は各地にあり、日本の東京タワーもそのひとつです。
エッフェル塔は、真下から近づきすぎさえしなければ、いつ、どこから見ても美しく、特に夜は格別です。毎正時に瞬くライトアップがあり、少し遅い時間には「ホワイト・エッフェル」の演出もあります。
撮影のヒントもあります。トロカデロ広場からの撮影には少し勇気が必要で、トロカデロからエッフェル塔へ向かう途中のイエナ橋でも、エッフェル塔を収めた写真が撮れます。それぞれの楽しみ方で、エッフェル塔を思う存分味わってください。






