パリ · 街歩き
駆け足でたどるフランス史
パリ · パリ, フランス
現在のフランスの地は、かつて「ガリア」と呼ばれていました。ここでは先住民に続いてケルト人、さらにローマの支配を受け、その後ゲルマン人が侵入します。そのひとつであるフランク人が「フランク王国」を建てたことで、私たちの知るフランスの歴史が始まりました。「フランス」という国名も、このフランク王国に由来します。ケルト人、ローマ人、フランク人と多くの民族がこの地を治めたのに、なぜフランク人の名が国名になったのでしょうか。それは、フランク王国がのちにフランスだけでなく、イタリアやドイツなど、今もヨーロッパを牽引する国々のルーツとなったからです。国名を通じて「私たちこそヨーロッパの始まり」という誇りをさりげなく示したのだ、という見方があります。
ほかのヨーロッパ諸国と同じく、フランスも神を中心とした中世を経て、強力なカトリック国家へと成長しました。その後、二度の戦争が国のかたちをつくります。ひとつめは十字軍です。約200年にわたる戦いの末に西欧側の敗北に終わりましたが、教皇の権威の下で抑えられていた王権が強まる結果となりました。ふたつめは、イギリスとの王位継承問題から起きた百年戦争です。フランス王の座にイギリス人が就きかねない状況に、これを阻もうと戦うなかで、「私たちはみなフランス人だ」という国民意識がはじめて生まれました。
こうした強い王権と国民意識を土台に、フランスは国家としての姿を整えていきます。やがて宗教戦争であるユグノー戦争を終わらせ、強力な王権国家を築き、それは絶対王政へとつながりました。「太陽王」ルイ14世の時代、フランスはヨーロッパ最強の座を誇りましたが、根本的に解決しない財政難に苦しみます。この財政難が、フランス史の大きな転換点であるフランス革命を引き起こすことになるのです。






