パリ · 建築
パンテオン広場と正面の装飾
パンテオン · パリ, フランス
パンテオン広場でパンテオンを正面から眺めると、古代ギリシャの神殿のような壮大さを感じます。ただ大きいだけではなく、装飾もとても繊細です。
まず目に入るのが、正面に刻まれた言葉です。「AUX GRANDS HOMMES LA PATRIE RECONNAISSANTE」、つまり「偉人たちに、祖国は感謝する」という意味です。ここがサント・ジュヌヴィエーヴ教会からフランスの偉人たちのための国立墓所へと変わったときに刻まれました。フランス史を代表する偉人たちの棺をここに祀ることになり、その魂に感謝を捧げるという思いが込められています。
文字の真上にある三角形の彫刻は「ペディメント」と呼ばれ、古代ギリシャの神殿建築を代表する特徴のひとつで、おもに建物の入口の上を飾ります。パンテオンのペディメントは、フランスの著名な彫刻家ダヴィッド・ダンジェ(ピエール=ジャン・ダヴィッド、1788~1856年)が1837年に制作した作品で、数多くの偉人のおかげでフランス共和国に栄光がもたらされたことを象徴的に表しています。
よく見ると、中央の女神が両手で月桂冠を授けています。女神はフランス共和国を、月桂冠は名誉を象徴しています。女神の両脇には月桂冠を受け取る人々が刻まれており、いずれもそれぞれの分野でフランスの発展に貢献した人たちです。左側には貴族の装いをした哲学者、科学者、芸術家が、右側には軍服姿の兵士たちがいます。共和国を象徴する女神が、偉大な学者や芸術家、軍人の名誉をたたえ、彼らを守っていることを示す場面です。
それでは、パンテオンの中へ入りましょう。予約済みの方は「direct access」の表示がある列、予約なしでその場でチケットを購入する方は「ticket office」の表示がある列に並びます。


