パリ · 建築
グラン・フォワイエとガルニエの胸像
オペラ・ガルニエ · パリ, フランス
「グラン」は「大きい」という意味の「grand」なので、グラン・フォワイエは文字どおり「大きなフォワイエ」です。観客が集まって休憩する空間であり、宴会場としても使われました。ガルニエは、ヴェルサイユ宮殿の宴会場である鏡の間をモデルにここを造ったといわれ、オペラ・ガルニエでもっとも華やかな空間です。鏡の間のように圧倒的に豪華な雰囲気を味わってみてください。
天井画は、フランスの画家ポール・ボードリーが約8年かけて完成させた作品です。中央には、詩、悲劇、音楽、喜劇といった芸術の種類を表した絵があり、その周りをミューズたちが取り囲んでいます。それぞれのミューズは象徴するアイテムとともに描かれています。その中には、大階段で見た2人のミューズもいます。悲劇の女神メルポメネは仮面を頭の上にずらしてかぶり、剣を持っています。喜劇の女神タリアは杖を持っています。
ロッジア側の壁には、シャルル・ガルニエの胸像があります。まるで漫画に出てくるフランス人のイケメンのような姿に彫られており、胸像の下には、建築家ガルニエの代表作であるオペラ・ガルニエの建物も一緒に刻まれています。
かつて、この壮麗な宴会場に女性は入ることができなかったそうです。ところが1875年、スペインのイサベル2世女王がオペラ・ガルニエを訪れた際、慣習を無視して宴会場に入ると言い出しました。女性ではあっても一国の君主でしたから、止めることはできませんでした。こうしてイサベル2世は、女性として初めてグラン・フォワイエに足を踏み入れた人物となりました。その後は、ほかの女性たちも宴会場に入れるようになったそうです。

