パリ · 絵画
スーティン「大きな青い木」
オランジュリー美術館 · パリ, フランス
シャイム・スーティンの「大きな青い木」は、激しい嵐の中で大きく揺れる木を描いた作品です。この木はユダヤ教でいう生命の木を象徴すると同時に、現在のベラルーシ出身のユダヤ人であるスーティンが幼少期を過ごした村で、木が神聖な存在とされていた記憶にも通じています。暗い空と吹き荒れる嵐は、当時の不安定なユダヤ人の暮らしを暗示しています。
本作は1930年に描かれました。当時パリの物価の高さに苦しんでいたスーティンは、親しかった画商の助けで小都市セレに居を移し、生活費の負担が軽くなったおかげで絵の具を十分に買えるようになり、多くの作品を残すことができました。
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