パリ · 街歩き
サン・ポール・サン・ルイ教会、マレの人々の暮らしに寄り添う教会
マレ地区 · パリ, フランス
パリは、観光客でにぎわう活気ある通りからほんの少し脇道に入るだけで、静かで落ち着いたもうひとつの魅力に出会える、意外性のある街です。混み合うサン・ポール通りから、「パサージュ・サン・ポール」と書かれた通路に入ってみましょう。素朴ながら味わいのあるこの路地は、17世紀から使われてきた道です。何百年ものあいだ数えきれないほどの人が歩いたこの道の先には、サン・ポール・サン・ルイ教会へ通じる扉があります。この扉から教会に入ります。
サン・ポール・サン・ルイ教会は、先ほど見たサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会とはまったく違う雰囲気の礼拝堂です。全体に明るい色調の美しい天井と装飾が、ほかの教会よりも洗練された印象を与えます。1641年に完成したこの教会は、マレ地区を代表する教会であり、住民のためのミサや結婚式、葬儀が行われる、パリ市民の暮らしに根ざした教会です。『民衆を導く自由の女神』で知られる画家ドラクロワが1826年に描いた『オリーブ園のキリスト』が飾られています。ルネサンスの彫刻家ジェルマン・ピロンが1586年に手がけた『悲しみの聖母』や、ヴィクトル・ユゴーが寄贈した貝殻形の聖水盤も有名です。
教会をゆっくり見学したら、正面の扉から外に出ましょう。外から眺めた教会の姿は、先ほどのサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会にどこか似ています。実際、この教会はサン・ジェルヴェ・サン・プロテ教会から多くのインスピレーションを受けて建てられました。
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