パリ · 絵画
モネの墓、そして家と庭のその後
ジヴェルニー · パリ, フランス
静かな教会を過ぎて墓地に出ると、小さな案内板がモネの墓を指し示しています。名声に比べると、とても質素なお墓です。十字架の下にモネ家の名前が刻まれた家族墓で、モネという名前がいくつも並んでいます。クロード・モネをはじめ、長男ジャン・モネ、次男ミシェル・モネの名前も見つかります。
クロード・モネのすぐ左隣にあるジャン・モネの墓石を見ると、没年は1914年。クロード・モネの墓石には1926年とあります。長男のジャンが父より先に世を去ったのです。そのため、次男のミシェル・モネが、家と庭、作品を含むすべての財産を相続しました。ところがミシェルはそうしたことにあまり関心がなく、ジヴェルニーを訪れることさえありませんでした。そこで管理を担ったのがジャンの妻で、アリス・オシュデの娘、ブランシュ・オシュデです。モネの息子と継娘が結婚していたわけで、なかなか複雑な家庭事情です。
ブランシュ・オシュデは1947年に亡くなり、以後、モネの家と庭を世話する人がいなくなりました。美しかった花々と庭は荒れ果てていきました。それから約20年後の1966年、車に夢中だったミシェル・モネが、ヴェルノンで自動車事故により亡くなります。彼は遺言で、全財産をフランス芸術アカデミーに寄贈すると記していました。こうして、モネの家と庭、作品はすべてフランス政府のものとなったのです。この美しい家と庭を修復するため、寄付を募ってクロード・モネ財団が設立され、現在は財団が管理しています。モネの家で目にした数多くの作品は、ある美術館へ移されました。それがマルモッタン・モネ美術館です。
ジヴェルニーで見学していただくのは、ここまでです。これからモネの作品を鑑賞できる美術館をいくつかご紹介しますので、パリへ戻る道中でお聞きください。ヴェルノン駅へ戻るシャトルバスやミニトレインに乗る際は、Googleマップをご確認ください。