パリの百貨店 · 1/12

パリ · ショッピング

百貨店がなかった時代、パリジャンの買い物スポット

パリ · パリ, フランス

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百貨店は漢字で「百(ひゃく)・貨(か)・店(てん)」、つまり100種類の商品を扱うお店という意味です。英語のDepartment Storeも、さまざまな商品を専門に扱う部門(Department)が集まったお店(Store)を指します。服や靴はもちろん、家具、なかには自動車売り場まで備えた百貨店もあるほど、何でもそろう場所ですが、百貨店がなかった時代のパリジャンたちは、いったいどこで買い物をしていたのでしょうか。

その答えが「アーケード・パサージュ(パッサージュ)」です。特定の地域や建物の名前ではなく、十字形の通路に沿って小さなお店がずらりと並ぶ空間のことを指します。店先のショーウィンドウには珍しい品々が飾られ、道行く人の足を止めました。人々は気に入った品を買うこともあれば、買わずにウィンドウショッピングを楽しむこともありました。

アーケード・パサージュが普通の路面店と違っていたのは、屋根とガス灯です。屋根のおかげで雨の日も傘いらずで買い物ができ、ガス灯に明るく照らされた店は、それ自体がひとつの商品のように通行人を引き寄せました。天候に左右されず買い物ができるこの空間は、19世紀のパリジャンにとって画期的な存在でした。書店や読書室などの文化施設もあり、買い物が目的でない人も訪れる、今でいう「人気スポット」だったのです。

アーケード・パサージュは、オスマンのパリ改造によって次第に姿を消しましたが、今もパリにはいくつか残っています。時間があれば、19世紀初頭のパリジャンのようにショーウィンドウの品々を眺めながら歩き、ちょっとしたお土産をひとつ買ってみるのもおすすめです。雨の日なら、屋根のありがたさも実感できるでしょう。

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