パリ · ショッピング
数々の「初」を残した歴史的ショッピングスポット、プランタン百貨店
パリ · パリ, フランス
プランタン百貨店は、1865年にジュール・ジャルゾが創業した百貨店で、さまざまな分野で「初」の称号を得ています。まず、百貨店として初めて「セール」を実施しました。今ではシーズンセールやブラックフライデーなど、すっかりおなじみのセールですが、プランタンは初めてセールを行い、シーズンの過ぎた商品を安く売って売上を伸ばし、在庫の整理もしました。
初めて「エレベーター」を導入し、女性の空間と思われていた百貨店に、初めて「紳士館」を開きました。また、初めて「鉄骨の外観」を持つ建物でもあり、これはエッフェル塔より5年も早いものでした。さらに初めて「電気照明」も使い、夜でも昼のように明るい店内で買い物ができました。今では当たり前すぎて驚きませんが、当時はすべてが初めてで、革新的でした。華やかな外観と象徴的なドームの建物でパリの歴史的建造物となったプランタンは、その後のあらゆる百貨店のデザインにインスピレーションを与えました。
現在のプランタンでは、先ほどご紹介したラファイエットのドームとは少し趣の異なるドームを見ることができます。ラファイエットとプランタンのドーム、どちらがお好みかは人それぞれで、似ているようで違う雰囲気の二つは、どちらも美しいと思います。解説者は、ドームもすてきですが、外観が特に美しいと感じたそうです。今見ても訪れてみたくなる外観ですから、さまざまな分野で「初」の記録を打ち立てるほど革新的だった当時は、どれほど不思議な場所に映ったのだろうと想像してしまいます。
今日のプランタンでは、40年間閉鎖されていた長年のシンボル「中央階段」を開放し、お客さまに在りし日のプランタンの姿を見せました。このイベントを通じて、お客さまは階段を歩きながら、かつてのパリジャンが買い物をしていた様子を想像できます。過去と現在の人々のプランタンでの記憶を共有し、ひとつの思い出にしてくれるのです。プランタンにいる方、これから行かれる方は、エスカレーターやエレベーターに慣れていて少し大変かもしれませんが、一度歩いて上ってみてください。次にパリを訪れたとき、すてきな思い出として残るかもしれません。
プランタンもラファイエットと同じく、眺めの良さで有名です。婦人館の6階にあるデザート店「ブルー・クポール」からは、モンマルトルのサクレ・クール寺院が見えます。美しい景色を眺めながらコーヒーを楽しみに来る人も多いので、ショッピングで疲れたら、ひと休みしていくのもおすすめです。
数々の「初」の称号を得たプランタンは、名前もとても素敵です。フランス語のPrintempsは「春」という意味で、「パリに新しい春をもたらし、プランタンの商品は春のように新しく美しい」という意味が込められています。



