パリ · 建築
マルソー将軍の葬儀とアブキールの戦い
凱旋門 · パリ, フランス
視線をもう少し下げて、アーチ中央の両脇にある2点のレリーフを見てみましょう。レリーフとは、表面を彫り込んで表現した彫刻のことです。
右側のレリーフの題名は「マルソー将軍の葬儀」。中央に倒れた兵士を、仲間たちが悼む姿が描かれています。マルソー将軍は、フランス革命戦争で数々の功績をあげた将軍として知られています。ドイツのアルテンキルヒェンでオーストリア軍に敗れて退却するフランス軍を最後まで指揮し、1796年、27歳の若さで戦死したといわれています。このレリーフは、最後までフランス軍のために戦ったマルソー将軍の犠牲を物語っています。
アーチ中央の左側には「アブキールの戦い」のレリーフがあります。1799年、ナポレオンのエジプト遠征の際に、エジプトのアブキールでオスマン帝国軍と戦った場面です。左側の騎馬のフランス軍が、右側のオスマン帝国軍を屈服させています。この戦いは、ナポレオン率いるフランス軍の圧勝だったと伝えられています。フランス軍の損失は全兵力の約1割にとどまった一方、フランスの2倍を超える兵力を擁していたオスマン帝国軍は、全兵力の約9割を失い、ほぼ全滅したとされています。
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