凱旋門 · 12/18

パリ · 建築

アルコレ橋の戦いとアレクサンドリア征服

凱旋門 · パリ, フランス

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後面のアーチの両脇のレリーフには、ナポレオンのイタリア・エジプト遠征での主な勝利が描かれています。

アーチ右側の「アルコレ橋の戦い」は、フランス革命戦争の一部で、1796年に北イタリアのアルコレでフランス軍とオーストリア軍が激突した戦いを刻んだものです。レリーフのナポレオンは、アルコレ橋を渡りながら、カリスマ性たっぷりに軍を指揮しています。実際の戦場のナポレオンは、泥と血にまみれた姿だったといわれています。

アーチ左側は「アレクサンドリア征服」。エジプトのアレクサンドリアで、フランス軍がオスマン・トルコ軍と戦った場面を描いています。レリーフ中央の左側では、戦闘を指揮したクレベール将軍が額に銃弾を受け、頭を押さえながらも、最後まで軍を率いて戦っています。

ここまでのレリーフを見て、エジプト遠征がずいぶん強調されていると感じませんでしたか。実は、ナポレオンにとってエジプト遠征はとても大きな意味をもっていました。象形文字が刻まれた華やかな壁画や、ピラミッドをはじめとする巨大建築が並ぶ古代エジプト文明は、アレクサンドロス大王やローマ皇帝をはじめ、ヨーロッパの多くの権力者にとって憧れの的であり、征服を夢見る土地でした。ナポレオンにとっても、エジプトは憧れの地でした。そのため、多くの学者をエジプトに同行させて研究にあたらせ、ルーヴル美術館で見られるように、数多くの遺物をフランスに持ち帰りました。

かつてのローマ帝国の都ローマに加え、憧れのエジプトまで屈服させたのですから、ナポレオンの誇りは相当なものだったでしょう。先ほどお話しした凱旋門建設の理由は、まさにここにあります。ナポレオンの英雄としての姿を示すためだったのです。

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