パリ · 宮殿・各室
音楽の間、旋律からビリヤードの音へ
ヴェルサイユ宮殿 · パリ, フランス
この部屋は、幾度も用途が変わってきた空間です。17世紀、ルイ14世の時代には音楽を楽しむための部屋でした。壁の上部には隠し扉があり、先ほどの円形の客間にある隠し扉から狭い階段を上った楽師たちが、まさにこの中で演奏していました。演奏者の姿は見えませんが、高い場所から響く音楽が天井を伝って部屋全体に美しく広がっていました。
しかし、時が経つにつれて王室の好みも変化しました。19世紀、ルイ・フィリップの時代に入るとビリヤードが最も洗練された娯楽となり、規模が大きく天井も高いことから長いビリヤード台を置くのに適していたこの音楽の間に、最新式のビリヤード台が運び込まれることになりました。音楽の調べの代わりに玉のぶつかる音が響くようになったこの部屋は、王室の余暇文化がどのように移り変わっていったかを物語る象徴的な空間と言えるでしょう。
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