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豊穣の間
国王のアパルトマンの中で、最も小さな部屋へやって来ました。
ですが、最も豊かさを象徴する部屋でもあります。
天井をご覧いただくと、中央に2人の女神が描かれています。
ピンク色の布をまとった豊穣の女神のそばからは、金銀財宝が人々の暮らす地上へと降り注いでいます。
その隣には、青い布をまとった寛容の女神が、穏やかに腰を下ろしています。
つまり、ルイ14世は豊かさを人々に惜しみなく与える王である、という意味が込められているのです。
ルイ14世が、この部屋を訪れた客に最初に見せたのは、正面上部に描かれた器でした。
これは、金だけで約27kgもあったルイ14世所有の器をモデルにして描かれたものです。
その器自体が王権の象徴とされ、人々は器にまで挨拶をしなければならなかったと言われています。
盛大な晩餐会が開かれると、この器は食卓に運ばれました。
ルイ14世が使うナプキンを置くために使われていましたが、普段は「驚異の部屋」に保管されていました。
ちょうど今ご覧いただいている器の絵の下にある扉、その奥の部屋です。
この「驚異の部屋」は、その名の通り、「いったい中には何があるのだろう」と訪問者の好奇心をかき立てる場所でした。
選ばれたごく一部の人だけが入ることを許された特別な空間だったのです。
では、その中には何があったのでしょうか。
そこには、数々の宝物が収められていました。
国王は政務に疲れると、この驚異の部屋に入り、宝石やメダル、器、彫像などを眺めながら心を落ち着かせていたそうです。
いかがでしょうか。好奇心は満たされましたか。
それでは、次の部屋へ移動しましょう。
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