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詳細
歩く人
今ご覧いただいている作品は、ロダンが制作した《歩く人》です。
この作品には、一つの興味深いエピソードがあります。
ある日、ロダンはアトリエで、《洗礼者ヨハネ》の制作のために作っていた上半身の粘土原型を見つけました。
その粘土原型は、この彫刻の後ろに展示されているケースの中でご覧いただけます。
それを見つけたロダンは、この原型を再利用して新しい作品を作ろうと考えました。
そして、《洗礼者ヨハネ》のために別に制作していた一対の脚と、この上半身を組み合わせることにしたのです。
ただし、単純につなぎ合わせたのではなく、上半身を少しひねった状態で組み合わせることにしました。
それが、今ご覧いただいているこの作品です。
実は、この上半身と下半身は、それぞれ制作された時期が約十年も離れていました。
こうして異なる時期に作られた二つの彫刻を組み合わせることで、新しい作品が誕生したのです。
そして、《歩く人》という題名のとおり、「歩く」という動きそのものに焦点を当てるため、あえて腕は制作されませんでした。
それでは、ゆっくりご鑑賞いただき、ご覧になりましたら次の作品へ移動しましょう。
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